以前、父が眼鏡屋さんの勧めで調光レンズに変えた。
紫外線に反応して色が濃くなるもの。
「これで西日の運転も安心」
と思っていたが、ところがどっこい、
西日に反応しない!?
詳しい人に尋ねたところ、
「調光レンズは眩しさに反応するものじゃないよ」
とのこと。
どういうこと??
太陽光には3種類の光がある
太陽から地表に届く光は、大きく3種類に分けられます。
| 赤外線(IR) | 約52% | 目に見えない。物を温める作用がある |
| 可視光線(VL) | 約43% | 目に見える光。虹の7色など |
| 紫外線 | 約5% | 目に見えない。日焼けや目の障害の原因になる |
※割合は地表に届く太陽光のエネルギーのおおよその目安。天候や太陽の高度などによって変わります。
夕方になると紫外線は弱くなります。
ところが、太陽が低くなったことで、光が正面になるため眩しさが増します。
つまり、紫外線は弱くなるのに、可視光線による眩しさは強く感じるというわけです。
一方、一般的な調光レンズが主に反応するのは紫外線。
そのため、西日が眩しくても、レンズが反応しない。
というわけだったんです
ちなみにレンズには以下の種類があります。
| カラーレンズ | 可視光線を減らして眩しさを抑える |
| 偏光レンズ | 路面や水面などの反射光を抑える |
| 調光レンズ | 紫外線などに反応して色の濃さが変わる |
| UVカットレンズ | 紫外線を遮断する |
では、西日対策にはカラーレンズ(サングラス)がベストかというとそうでもない。
サングラス選び方を間違えると、目を十分に守れない可能性があるんです。
サングラスが逆に目を悪くする?
・濃いカラーレンズは可視光線を軽減させます。
↓
・ただし、暗さに反応して瞳孔が開きます。
↓
・無防備の目に紫外線が大量に飛び込むことに!
眩しさを抑えることと、紫外線から目を守ることは別 なんです。
だから、サングラスを選ぶときは色の濃さだけでなく、UVカット性能も重要になります。
UVカット性能が確認できないサングラスはNG。
できれば「紫外線透過率1.0%以下」の表示があるものを。
ちなみに、目に悪いのは紫外線だけではありません。
可視光線や赤外線もメッチャ強ければ目を傷つけることがあります。
例えば、太陽を直接見たり、強力な光源を直視したりする場合。
普通の照明やPC画面の光まで危険というわけではありません。
そういえば、PCの光といえば…。
一時期流行したブルーライトカットメガネ。
最近、以前ほど聞かなくなった気がしませんか?
ブルーライトカットメガネを聞かなくなった理由
PCやスマホから出る ブルーライトは可視光線の一部 です。
でもって、普段使っている PCやスマホの光は通常の使用では網膜を傷つけるほど強くない と考えられています。
ちなみに、身近な光源から出る光の種類はこんな感じ。
| 光源 | 可視光線 | 紫外線 | 赤外線 |
| テレビ | ◎ | ほぼなし | ごくわずか |
| PCモニター | ◎ | ほぼなし | ごくわずか |
| スマートフォン | ◎ | ほぼなし | ごくわずか |
| LED照明 | ◎ | ほぼなし | 少ない |
| LED懐中電灯 | ◎ | ほぼなし | 少ない |
| 蛍光灯 | ◎ | 微量 | あり |
| 白熱電球 | ○ | ごくわずか | ◎ |
| ハロゲンランプ | ○ | 製品による | ◎ |
◎=主な放射成分、○=多く含む。
実際、2023年に国際的な医学研究組織「コクラン」が
「ブルーライトカットメガネには、PC作業による目の疲れを軽減する効果がほとんどない可能性がある」
と発表もしてます。
じゃあ、なんでPC作業で目が疲れるのか?
主な原因とされてるのは…
・長時間、近くを見続けるから
・まばたきが減り、目が乾燥するから
・画面の明るさや反射が適切でないから
などなど。
つまり、PC作業で目が疲れることと、PCの光が目を傷つけることは別ってわけですね。
ちなみに、ブルーライトカットメガネが以前ほど話題にならなくなった理由が、こういったものかどうかはわかりません。
オマケ:太陽はほぼすべての電磁波を出している
最初に、太陽光には3種類の光があると説明しました。
でも、実はそれだけではありません。
太陽は、ほぼすべての電磁波を放出しています。
コテツ電磁波とは、光や電波などをまとめた呼び方です
この3種類以外は、地表に届く量がごくわずかだからです。
| 電磁波の種類 | 地表への到達 | 体への影響 |
| ガンマ線 | 大気がほぼ吸収、届かない | DNA損傷、細胞障害 |
| X線 | 大気がほぼ吸収、届かない | DNA損傷、細胞障害 |
| 紫外線(UV) | オゾンなどが吸収、一部が届く | 皮膚や目の損傷、皮膚がんなど |
| 可視光線 | 多く届く | 非常に強い光による網膜障害 |
| 赤外線(IR) | 一部が水蒸気やCO₂などに吸収される | 強い照射による熱傷、目の損傷 |
| マイクロ波 | 一部の波長が届く | 強い照射による組織の加熱 |
| 電波 | 一部の周波数帯が届く | 十分に強い場合、組織の加熱など |
※マイクロ波は電波の一種です。
太陽から届くマイクロ波や電波は非常に弱く、人体への影響は心配ないそうです。
じゃあ、強かったらどうなの?
スマホだって電波を使っているよね?
ということは、スマホの電波も頭の中に入っているのでは?
調べてみると、実際にスマホから出た電波の一部は、頭の内部にも届いているそうです。
えっ、それって大丈夫なの!?
ただし、電波が頭に入ることと、脳にダメージを与えることは別の話。
携帯電話が一般に普及してから約30年。
その間、世界中で健康への影響が研究されてきました。
2024年に発表された、WHO(世界保健機関)が依頼した研究レビューでも、
「携帯電話の電波への曝露と脳腫瘍などのリスク増加との関連は確認されませんでした」
とされている。
もちろん、長期的な影響については今も研究が続いてるそうです。
後から「やっぱり電波で脳が壊れる」とか勘弁してほしいです(笑)










